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第二新卒採用

いまや25歳以下の若手をターゲットとする求人は、全体の61.8%(2007年3月現在)。大手金融機関、インターネット、コンピュータ、医療医薬、アウトソーシングをはじめとするサービス業界などで、第二新卒採用に注目が集まっています。リクルートエージェントでは、最適な採用を実現するために、どのような支援を行っているのか。アドバイザーが実態を語ります。
第二新卒キャリア支援マーケット
グループマネージャー
半坂崇
第二新卒キャリア支援マーケット
マーケットオフィサー
篠原敏文
採用の現状 採用の秘訣
高まる企業の期待。今、なぜ第二新卒なのか?
半坂
ここ5、6年、新卒採用を控えた企業が多く、圧倒的に20代の若手が不足し、ピラミッド型の組織形成ができなくなっています。これから団塊世代も抜けていくのに、その層を補える人材も育っていない。企業は今、人口ピラミッドを補正しておかないと事業の発展に影響が出るという危機感を持ち、積極的な採用を行っています。
また、学力低下などが問題になっていますが、大学生のレベルが企業の欲しい基準に達しないことも影響しているようです。無理に新卒の採用枠を埋めるよりも、年齢の近い第二新卒層のマーケットに目を向けることで、採用のクオリティを保とうとの動きもみられるようです。
篠原
企業構造と新卒採用の変化以外の部分で、「即戦力採用よりも案外いいね」とおっしゃる企業も増えています。例えば営業なら、顧客をどんどん増やして提案もしていける、本当の意味での即戦力なら別ですが、そうではなく、例えば経験年数の割に実力が養われていない人物を迎えるなら第二新卒がいいのではないかと。

というのも、採用する人材には、「入社後の成長可能性を持つこと」や「企業の文化、風土にマッチする人物であること」も大切だからです。同業同職種の経験者を採用したら、前職での仕事スタイルをそのまま引きずっているためか、売ることだけに必死で、顧客やチームワークをかえりみない。「うちはそんなふうに仕事をする会社とは違うんだよなあ」ということになるのなら、柔軟に風土になじめ、将来も活躍していける第二新卒の方がいいという具合にです。
第二新卒者からは、どのような相談が増えているか
篠原
リクルートエージェントには、「どんな求人があるのか知りたい」「どう転職活動をすればいいのか分からない」などのほかに、「1年しか社会経験がなくても転職できるのか、市場価値を知りたい」「やりたいことが分からなくなった」という相談も多いですね。
半坂
いい大学を出て、大手企業に就職でき、何となく社会人になってしまったという人たちが不安を感じるようになっているんです。このままでいいのか、この先何をしたら生きていけるかというふうに。自分自身で明確に答えが出せないまま、「今の仕事や職場は違う」と、不安やあせりを感じているようです。
第二新卒者に、どんなアドバイスをしているか
半坂
明確な転職がイメージできない人の場合は、なぜその会社に就職したのか、その時どんな価値観があったのか、大学やサークルで学んだことは何かなど、さかのぼって成功体験をたどっていきます。すると、仲間との関係性を大切にしていたというような、本人の志向が分かってきます。仕事経験だけでなく、そんなところからも転職先探しを行っていきます。
篠原
「やりたい仕事が見つからないから就職しない」「やりたくない仕事だから転職を考える」という相談が増えている傾向にあります。そこで、彼らには、やりたい仕事でないとダメなのか、世の中の何パーセントの人が好きなことを仕事にできているのか、と問うことになります。やりたい仕事をしていても、壁にぶつかって倒れてしまう人もいます。現実は、もともとやりたいと思っていなかった仕事の中にやりがいを見出せる人のほうが強い。市場価値というのはそういうことでもあるんだよ、と面談の場ではよく話します。

「今の会社で、あと半年間頑張ってみて」「不満があるのなら、それを言語化して書面に落とし、提案を組み合わせて上司に出そうよ」「それでもだめなら転職活動を始めよう」、そんなふうに話す場合もあります。とにかく、与えられたミッションでやりきれる人は、どんなに経験が浅くても転職は成功する可能性が高い。企業が若手に望んでいるのは、そういう強さですから。
企業が第二新卒に求めるものは何か
篠原
「能力・経験」「吸収力・素直さ」「理解力」「実績」「目的意識とその実現力」などだと思いますが、中でも、最も重視されるのは「吸収力・素直さ」だと思います。これがある人は、どんなに身についている能力や経験が薄くても、面接でしっかり内定をもらっています。
半坂
では、人事担当者は、どんなところから「吸収力・素直さ」を判断するか。以前、人事の仕事をしていた経験もあるので分かるのですが、会話をしている時の表情や言葉遣いがとても重要です。例えば、こちらの言葉に「いや」「しかし」とすぐ返してくるのでなく、「そうですか。でもこの点はどうなのでしょう?」と言える人は、相手の言葉をよく理解してから話していることが分かります。育った環境や友達、先輩、在籍した会社の上司などの影響が大きいと思いますが、素直さや吸収力は、このようにちょっとしたことも判断材料になると思います。
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