調査結果を見てみよう。
先ず、調査対象の1000人全員が海外勤務を希望するか否かを注目すると、海外勤務を「してみたいと思う」が42.7%、「したくないと思う」が57.3%と、海外に行きたくないビジネスパーソンの方が多い(図1)。
巷間、最近の若者が、安定志向でかつ内向き指向だと報道されることが多いが、今回の調査結果もこれを裏付けている。
但し、本音ベースで内向き指向なのは若者ばかりではなく、男性ビジネスパーソンの年齢別に海外勤務「してみたいと思う」割合を見ると、20代が46.9%、30代が43.8%、40代が38.8%と、若い人の方が海外赴任に対して積極的だ(図2)。若者だけが内向き指向であるかのような言い方はフェアではない。
海外勤務に消極的な回答者が寄せた理由を見ると、「英語をしゃべれないので」(24歳男性)といった外国語への不安が各年代にあり、子供や親の事情など家族の問題も同様に多い。また、「食べ物。文化の問題で無理」(41歳男性)のように、食べ物や生活習慣など、生活環境の変化を理由に挙げる人が、年齢と共に増える。
この点、興味深いのが女性のデータだ。
女性の場合、海外勤務「してみたいと思う」が、20代で40.2%、30代以降(40代を含む)で45.1%と、年齢が上がる方が海外勤務の希望者が増える。
年齢が上がってもビジネスの現場に関わり続けている女性の場合、ビジネスに対する意識が高いのかも知れない。加えて、彼女らが海外勤務の「メリット」として挙げる理由を見ると、「新しい文化を経験することが出来る」を挙げた人が20代で2.7%に対して30代以降で24.6%と大きく増えている。相対的に高齢な女性ビジネスパーソンは、環境適応に自信があるのだろうし、生活の変化をむしろ積極的に楽しもうとする気持ちがあるようだ。
このデータを見ると、プロゴルフで、日本の女子には欧米の大きな試合で優勝した選手が複数いるのに、男子プロがさっぱり活躍できない理由が何となく想像できる。






