長引く景気後退の逆境をはねのけて、2009年度も多くのビジネスパーソンが転職を実現させました。そこで今回は、2009年度に転職を成功させた500名にアンケートを実施し、2009年度の転職活動の特徴を探ってみました。
- 調査方法:
- 外部機関によるWEBアンケート調査
- 実施期間:
- 2010/2/1(月)~2/3(水)
- 調査対象:
- 1年以内に転職を実現された方 500名
2010年3月10日掲載
1. 転職をしようと思った理由
現状に対する「不満」や「不安」が主なきっかけ
転職成功者は、なぜ転職に踏み切ったのか。その理由を聞いたところ、「給料等の収入が少ない」(1位)、「会社の将来が不安」(3位)など、「不満」や「不安」ととれる理由が1位~5位を独占しました(表1)。
「キャリアアップのため」(6位)などの前向きな理由も一部見られるものの、現状に対する不満や不安が多くを占める結果に。前向きな転職理由でないと転職はうまくいかないといわれる一般論とは異なる現状が浮かび上がっています。
キャリアアドバイザーの解説
転職者の多くは、不満や不安をきっかけに行動を起こしています。だからといって、すぐに転職を決意してしまうのは失敗のもと。転職成功者の多くは、不安や不満をきっかけに将来を改めて考え、そのうえで一歩を踏み出しているのです。
将来を考えるときのポイントは、「1年後、3年後、5年後には、自分はどうなっていたいか」を具体的にイメージすること。「なりたい自分」は、今の職場で実現できそうでしょうか。
2. 転職先を決めた理由
「やりたい仕事ができる」が主流
転職先を決めた理由の1位は、「やりたい仕事ができるから」というもの。仕事内容を重視し、今後のキャリアをしっかりと考えた選択をしていることがわかります。
ただ、前職での不満が明確な方は、その不満が転職先で解消できるかどうかが最も重要なようです。例えば、給与が不満だった人は、「給与が良い」ことが転職先を決めた理由の1位(表3)。同じく、人間関係が不満で辞めた人の1位は「社内の雰囲気がよさそう」という理由でした。
キャリアアドバイザーの解説
自分の会社選びに自信が持てず、家族や知人がすすめる会社に入社したり、会社の知名度や世間の評判などで決めてしまうケースも少なくありません。しかし、判断を他人に任せる転職は禁物です。会社選びの軸を持って転職活動に臨みましょう。
3. 転職活動期間
70%の人が、3カ月以内に転職を決めている
転職に成功した人は、実にその70%が3カ月以内に転職先を決めています(図1)。
また「転職先を選んだ理由」にも注目してみると、理由を1つしかあげなかった人、つまり「転職先選びの軸が明確な人」の半数近くが1カ月以内に転職先を決めています(図2)。
「これだけは譲れない」という条件に焦点をあてた人ほど希望の会社を早く見つけられ、「あれも、これも」と条件をあげた人ほど転職活動が長引くようです。早く転職活動を終えたいという方は、譲れない条件を1つに絞って活動してみてはいかがでしょうか。
キャリアアドバイザーの解説
調査結果からも明らかなように、転職先に多くを求める人は転職活動が長期化する傾向にあります。そして、結局は優先順位の低い条件からあきらめていくという人も多いものです。希望の条件に優先順位をつけて臨むことは、転職をスムーズに実現させるための鉄則です。
また、今回の調査でいう「転職活動期間」は、求人情報を探し始めてから入社を決意するまでの期間のこと。現職中の人は、さらに、今の会社との退職交渉や業務の引き継ぎが必要になります。転職先に入社するまでには、今回の結果よりも長い期間がかかると考えて行動を開始することが大切です。
転職事例紹介
転職先を選んだ理由で入社後の満足度は大きくかわります。ここでは、会社選びの基準を絞り、希望通りの会社に転職した方の事例と、知人の紹介で安易に転職して失敗した方の事例をご紹介いたします。
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