
店長=経営者。自分の裁量を最大限に生かせる仕事
店長の仕事は経営そのものと言い切る桑原氏
「ユニクロでは店長=経営者だと考えています。自分の裁量権を最大限に活かして働いていただく一方、店内で起こることは全て店長の責任。ユニクロの店長は全員、一国一城の主という意識で仕事に取り組んでいます」と、桑原氏。
店長が担う役割は、質や規模が異なるものの、ファーストリテイリング・代表取締役会長兼社長である柳井正氏と何ら変わらないとさえ桑原氏は言い切る。そしてユニクロでは、“店長は一生の仕事”だと位置づけているのだという。
ある店舗で実績を挙げた店長は、その後より難度が高い店舗の店長に抜擢される。60~70店舗をマネジメントするブロックリーダーや、400店舗をマネジメントする営業部長を務めた人材が、新規旗艦店の店長になったり、海外の新規出店に際し店長を勤めたりすることも珍しくない。
またユニクロの店長を経験した人材が、他のグループ企業の店長として活躍するケースもある。国内外で多様な店舗を展開しているユニクロには、実力ある人材を幅広く受け入れられる土壌が、充分にあるということのようだ。
本格化する海外戦略を見据えた今、必要なのは“チャレンジできる人材”
リーダーに期待する人物像について熱弁をふるう桑原氏
日本発、世界No.1ブランドを目指しているユニクロでは、今後グローバル戦略を本格化させ、2020年までに5兆円企業を目指すという。来年以降は、外国籍の社員の採用を増やし、社員の多国籍化を加速させるそうだ。そうした状況で採用する人材は、将来、グローバルなステージで活躍できる“次世代リーダー”として、大いに期待されている。
では、ユニクロが次代のリーダーとして期待する人物像とはどのような人物なのか。それはずばり“挑戦者”であることだと桑原氏は言い切る。
そして挑戦者が備えるべき条件は、「高い志」「本質を見極める」「変える」「やり切る」「人に熱い」という要素。目の前の課題をクリアしつつも、高い志をもって先々のビジョンを描く。枝葉末節にとらわれず、本質を見極める眼をもつ。自らを変えることを恐れず、環境の変化に柔軟に対応する。細かいことまで徹底してやり切る。そして、熱い思いをもって人と組織を動かす──。このような姿勢でビジネスに取り組む人材にこそ、次代のユニクロを託していきたいと桑原氏は語った。
質疑応答では参加者とのざっくばらんなやり取りがなされた
この後は質疑応答の時間になり、参加者から様々な質問が寄せられた。そこでのやり取りを、ダイジェストでいくつか紹介していこう。
- 参加者
- 「店長になるためのテストがあると聞きましたが、どのようなものなのでしょう?」
- 桑原氏
- 「筆記試験と面接、業務上の評価などから総合的に判断しています。中でも最も重視しているのは日頃の業務への取り組みと成果で、筆記試験や面接はそれを補足するものです。店長になるまでに要する期間は入社後1年半から2年が平均ですが、私たちはこの期間をさらに短縮したいと考えています。できれば入社から半年で店長の資格を得てほしい。社内教育をより充実させることで、期間短縮は充分に可能であると考えています」
- 参加者
- 「日本人の社員が海外店舗の店長として活躍するケースも増えるとのことですが、その際に必要なスキルは何でしょう?」
- 桑原氏
- 「問題を解決する力やチームを牽引できるリーダーシップ、コミュニケーション力など、国内の店長に求められるスキルと同じです。語学力よりもそちらを重視しています。国内の店舗で実績がある店長であれば、海外でも充分に活躍できることを、私たちは経験的に分かっています。とはいえ、海外への出店が加速する今後については、社員の語学力アップにも注力していくつもりです」
- 参加者
- 「キャリアパスについての質問です。自分自身で希望を出して、配置転換などをすることは可能ですか?」
- 桑原氏
- 「上司を通さずに人事総務部に自己申告できる制度を用意しているほか、新規事業などについて社内公募を行うこともあります。出産や家庭の事情などによってワークスタイルを変えざるを得ないような時には、最大限に考慮できるよう配慮しています」
- 参加者
- 「女性店長の割合を教えてください」
- 桑原氏
- 「男性店長の方が多いのが現状ですが、5:5の割合が理想だと考えています。近年では女性店長もかなり増え、60~70店舗をマネジメントするブロックリーダーに女性が就任したりと女性社員が活躍するケースも目立ってきました。現在、女性社員が集まって会社の制度に関するミーティングを定期的に行っており、女性が働きやすい職場にするための制度を、今後はさらに整えていこうと考えています。」
その他にも質疑応答が活発に交わされた後、休憩を挟んで「応募ガイダンス」が行われ、「次世代リーダー採用説明会」の全プログラムが終了した。
取材を終えて・・・
この説明会で感じたユニクロの印象は、率直にいってとても熱く、若々しい企業だということ。全社的なビジョンに向かって邁進する勢いと、変化し続けることを恐れない“未完の魅力”が同居する企業であると感じさせられた。
求人要項
| 募集職種 |
次世代リーダー候補(店舗・営業系) |
| 仕事の内容 |
入社後、店長候補として、店舗業務の実務を通じて「ユニクロの基礎のオペレーション」を学ぶとともに、FR/ユニクロビジネスを経験・理解して頂きながら、1年以内に店長を目指して頂きます。 その後、店長として年間売上高数十億円規模の様々なタイプの店舗運営を経験し、入社後2~3年をめどに大型店店長もしくはエリア(5店舗~10店舗)を統括するスーパーバイザーになって頂きたいと考えています。 将来的には、更に強みを生かし国内・海外営業責任者や事業を牽引する人材へと成長することを期待しています。 |
| 必要な経験・能力等 |
【必須】社会人経験2年以上お持ちの方/全国転勤可能な方 ■サービス精神(顧客志向)■自己成長意欲■あるべき姿に向け、最後まであきらめずにやりきる力 ■人を巻き込むリーダーシップ■モチベーションを維持し、エネルギーのある方■変化を楽しめ、柔軟に対応できる方 |
| 学歴 |
大学院 大学 |
| 予定勤務地 |
初任地は全国の店舗となります。(入社前に確定します) |
| 想定年収 |
400万円~ 700万円 |
| 賃金形態 |
年俸制 |
企業概要
| 事業内容 |
高品質のカジュアルブランド『ユニクロ』を中核として日本市場だけでなく、世界市場で事業展開を進めるアパレル小売企業グループ |
| 本社所在地 |
山口県山口市 |
| 設立 |
1963年5月1日 |
| 従業員数 |
3,990人 |
| 資本金 |
10,274百万円 |
| 前期売上高 |
685,043百万円(2009/08) |
| 株式公開 |
東証一部 |