転職のリクルートエージェント > 転職成功ガイド > 転職マーケットレポート > 銀行リテール営業の採用回復
2009年11月19日更新
リーマンショックから1年強、ようやく銀行の採用に動きが出てきました。
夏以降、徐々にリテール営業の求人が回復し、10月の新規求人件数は、7月と比較し約2.5倍となりました(図1)。
求人企業は、外資、内資問わず大手銀行が中心です。
これまでも、一部銀行でプライベートバンカーなどの富裕層向けリテール営業を強化する動きはありましたが、現在のリテール営業求人では、広く一般顧客の取引強化を図る動きが目立ちます。多くの銀行が法人向けの業績を伸ばせない中、リテールの強化を図っています。
これまでは多くの場合、大手銀行がリテール営業を募集していても、
応募対象を「同等規模以上の銀行におけるリテール営業経験者」
のようにしていました。
しかし、現在の求人の応募条件は以前に比べると緩やかになっています。
(
は特に求められている方、
はアピールの仕方次第で合格を勝ち取れる方)
出所:社内データ
*7月の新規求人件数をを100として算出
リテール営業と言えば、「厳しいノルマがあり、利益重視でとにかく売り込む」というイメージが強いと思います。
しかし、今回の大不況により、事業モデルや営業スタンスを見直す銀行が多く、リテール営業の方針を「きめ細かなサービス」「顧客利益重視」などに変える企業もあります。
その結果、「実績に応じて給与を得たい」という志向だけではなく、「顧客によりよいサービスを提供したい」「ワークライフバランスを充実させたい」などさまざまな志向をリテール営業という職種で叶えられるようになっています。
リテール営業としての転職を成功させるには、企業の状況を理解して、アピールする必要があります。以下のポイントを考慮し、対策を練りましょう。
現在、求人を出している銀行の多くは、求人情報に「求める人物像」を書いています。
まずは、求人情報をしっかりと読み込み、銀行のスタンスや目指す方向を把握しましょう。
前述のとおり、リテール営業は銀行によってスタンスが異なります。
「顧客一人ひとりにじっくり向き合う」という方針を掲げる銀行に「スピード感を持ってどんどん売っていきたい」とアピールしても、良い結果には結び付きません。銀行のスタンスに沿ったアピールが重要です。
ただし、自分の志向とは異なるのに、銀行のスタンスに無理やり合わせて入行しても、入行後に後悔するだけです。自分の志向に合うかどうかを見極めた上で、企業を選ぶことも重要です。
金融業界の企業研究は、情報量が多すぎるため大変な作業になります。
ホームページを見るだけでも相当な時間がかかり、さらにインターネット検索でニュースリリースなどをチェックしていてはいくら時間があっても足りません。併願している企業がある場合はなおさらです。
効率的な情報収集をすべくおすすめしている方法が、求人情報の読み込みです。まずは求人情報を読み込み、足りない情報がある場合はホームページから見つける、という目的をもった情報収集の仕方をしてみてください。
営業力をアピールするのに、ただ売上数字や社内順位のデータだけを示す人がいます。確かに、それは重要なポイントであるものの、それだけではアピール不足。企業は「どんな行動ができる人なのか」ということも知りたいのです。普段の行動をどのように工夫していたのかを具体的にアピールしましょう。
例えば、日々のアポイントでは、何を目的に、どのような行動をしていたのか。新規開拓においては、どのような工夫をしていたのか。
日々の行動を具体的に思い返し、自分ならではの工夫やこだわりのポイントを整理しておきましょう。
Sさん(32歳)
中堅地方銀行
リテール営業
年収:500万円
国内大手銀行
リテール営業
年収:500万円(+インセンティブ)
転職理由・経緯
Sさんは新卒で地元の地銀に入行。10年間リテール営業に従事されていましたが、経験を積むにつれ、顧客にもっと幅広い提案をしたいという思いが強くなっていきました。また、地方で決まった顧客だけをまわる日々に閉塞感も募り、より大きなフィールドを目指し転職を決意。初めての転職で、転職活動の進め方が分からず相談に来られました。リテール営業の求人を複数ご紹介したところ、大手銀行の採用に至ったのです。
転職成功のポイント
転職成功のポイントは、的確で具体的なアピールでした。
Sさんの強みは顧客との信頼関係構築力。応募した大手銀行の「少し前までの強引な営業の結果、クレームが頻発している」という課題を考慮し、強みを最もアピールできるようなエピソードを一緒に整理していきました。
Sさんが一番長く担当された顧客は、実はもともとクレームから始まった顧客。Sさんは日頃から「クレームは顧客の信頼を勝ち取る絶好のチャンス。誠心誠意あやまり、適切な代替案を提案すれば距離を一気に縮められる」と考えられていました。さらに、その顧客から計10名以上の顧客を紹介して頂いているというエピソードはSさんの信頼度をアピールするのに十分なものでした。
面接では、このエピソードを中心に、他にもクレームから信頼につながったエピソードをアピールされ、見事に採用を勝ち取られたのです。
金融業界担当
中川 竜宏
キャリアアドバイザーより
金融業界で働くにあたり、自分は何を大切にしたいのかを見つめ直してみてください。
「専門知識を身につけ成長したい」「顧客の生活を守りたい」など入社した当時の志は、経験が長くなるに伴い薄れていっているかもしれません。改めて、転職の際にもう一度思い返してください。
転職という機会に、原点を思い返すことで、より前向きに仕事に取り組むことができます。入社後もイキイキと働けるような転職を成功させましょう。
※この記事は、2009年11月19日時点の情報です。時期によって状況が大きく変わっている可能性がありますので、ご了承ください。
キャリアアドバイザーにご相談いただければ、 最新傾向をお伝えします。
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