- リクルートエージェント(以下 RA):
- 現在、FR社はどのような局面を迎えたと思われますか?
- ファーストリテイリング 堂前 宣夫(以下 堂前):
- 本格的なグローバル企業に成長するための、草創期を迎えたと思っています。山口県宇部市でビジネスをスタートした私たちも、今日では日本中の皆様に知られるリテーラーになることが出来ました。これまでを成長の第一ステージとするなら、極東の島国から世界No.1を目指そうという今後は、成長の第二ステージといえるでしょう。現在、すでに人材の多国籍化は進んでいますが、これからはそれがさらに進み、流動化も加速します。日本で採用された人が、数年後には欧米やアジアの国々で店長をしている──。そんなことが当たり前の企業であることを、当社の社員は自覚しています。
- RA:
- 今後も成長し続けるためのポイントは何でしょう?
- 堂前:
- 今後、多様な国々の人が、FRの仲間として加わってきます。育った環境、価値観、文化などが異なる人々と、同じゴールに向かって協力して働いていくことになっていくのです。このようななかで大切なことは、FR独自の価値観や目指すベクトルを、より明確に示すということだと考えています。私たちは、「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」というステートメントを持っています。服を通じて世界の人々を幸せにし、世の中を良くしていこうと、本気で考えているのです。このような思いを世界の仲間としっかり共有することが、今後も成長し続けるためのポイントではないでしょうか。"人から喜ばれ、社会に貢献したい"という気持ちは、人の心の奥にある普遍的な思い。人種や文化が異なる仲間にも、必ず浸透していくものと確信しています。
- RA:
- グローバル化が進展する環境の中で、どのような人材が求められているのでしょう?
- 堂前:
- 国境という枠組みを超え、世界中をビジネスステージとして考えられる人だと思います。私たちはすでに日本を含む9カ国にユニクロを出店していますが、海外に"進出"しているとは考えていません。現地に住む人々と、店舗を共に"つくり上げる"という思いをもって出店しています。そうした取り組みが認められ、現地の人から"出店してくれてありがとう"と言われるようになった時に、事業は必ず成功するということを、私たちは経験の中から学んできました。これから仲間として加わっていただく人材が活躍する場は、世界中に広がっています。どのような国に行くのであれ、オープンなマインドで現地の人に接することができる人材に期待したいですね。






